36㎜厚CLT使用した木質パビリオン2点(東京大学大学院木質材料学研究室)
「木造を学ぶうえで、まずは自分で木を触りながら色々試して自分で作ってみることが原点」として指導を続ける稲山正弘教授のもと、東京大学大学院木質材料学研究室の学生たちが、新学期を迎えて最初に行う五月祭に向けて、設計コンペティションで選ばれた木質パビリオン2作品です。
コンペティションで選ばれた2作品は、設計者と棟梁(製作担当責任者)を中心に実際のプロセスを想定し、「材料の発注→加工→組み立て作業」を約3週間という短い日程で、全て学生たちの力で行われます。
テーマは「流通材を組み合わせた3次元架構による展示物」。これからの時代にも使われ続ける木材の可能性と、その木材利用の裾野を広げる研究を日々行っている学生たちが建てたパビリオンです。
今年の流通材には、36mm厚CLTとツーバイ材が使用されました。
木質パビリオンは、いにしえの時代から人間のパートナーである木材を有効利用するアイデアがちりばめられ、定理に裏付けられた構造体が建物のえんじ色に美しく映える姿は、往来からも人々の目を引いています。
建物の概要
竣工 | 2023年5月 |
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使用したCLT | Jパネル 野物 |
用途 | パビリオン |
設計 | 東京大学大学院木質材料学研究室 |