<天井現し・階段の事例> 藤江の家(神谷建築スタジオ)
知多四国霊場八十八か所巡り いわゆるお遍路の道沿いにある斜面地に建つ木の住まいです。
高基礎で生活スペースを持ち上げたことでお遍路を行く人からの視線も気にならず、斜面地の恩恵である眺望も確保でき東側の窓の先には三河湾の入り江である衣浦湾を望むことができます。古く干拓される以前は、斜面下に走るJRの線路が波打ち際であったことが想像されます。
また一段上がった敷地西側は住まい手の祖母が手をいれている畑となっており、住まい手はこの畑側から直接内部空間へアポローチできるようになっています。内部空間はキッズスペースのみを主寝室とずらした位置で上階に載せ、主世代は実質平屋で生活が完結するプランとなっています。
南側の斜面地を含めた空地を住まい手がどう育てていくのか。今後の成長・変化が楽しみな木の住まいです。
Jパネルは天井に現し利用されています。また、Jパネル(桧)を使用したキャンチ(片持ち)階段が魅力の住宅となっています。
建物の概要
竣工 | 2020年 |
---|---|
CLT使用部分 | 天井(Jパネル現し)、階段 |
使用したCLT | Jパネルt-36(杉・桧) |
用途 | 住宅 |
所在地 | 愛知県知多郡 |
設計 | 神谷建築スタジオ |
施工 | 株式会社N.Style建築工房 |