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鳥取CLTコラム

【FAQ解説シリーズ】「Jパネル36」と「CLT36」の違いって、結局、何?

「よくあるご質問」の中で、特に多い質問に詳しくお答えする【FAQ解説シリーズ】が始まりました。

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まずお届けするのは、「『Jパネル36』と『CLT36』の違いって、結局、何?

鳥取CLTの主力商品の『Jパネル36』『CLT36』ですが、「違いがよくわからない」というお問い合わせをよくいただきます。

折に触れ、ご案内しているつもりでしたが、見た目はまったく変わらず、その違いがイマイチわかりづらい、この2つの違いを、徹底解説します!!!

 

 

 


<目次>

1.「Jパネル36」と「CLT36」基本的な違い

2.商品共通の性能・性質と、それぞれ特有の性能・性質

3.ご利用時の注意点


 

1.「Jパネル36」と「CLT36」基本的な違い

 

「Jパネル36」と「CLT36」の基本的な違いは、以下の3点です。

 

「CLT36」はJAS規格商品で、ラミナ1枚1枚の強度を測定して、

  基準以上の材料で製造している。

  「Jパネル36」は、AQ認証商品で、床倍率、壁倍率、屋根倍率の性能評定

  得ている。

「CLT36」は、主に非住宅物件(延べ床面積300㎡超)の構造材として使用

  されることが多く、公共事業や大型工事での利用が多い。

  「Jパネル36」は、構造材としては主に住宅物件(延べ床面積300㎡以下)

  など、小規模の案件で利用されることが多く、造作材や家具材としても利用

  されている。

「CLT36」は、「Jパネル36」より高価となるため、制限がなければ

 「Jパネル36」が利用されることが多い。

 

ご検討の際には、以下の順でお考え下さい。

 (1) まず、造作用なら「Jパネル36」をご検討ください。

     (家具用の「Fパネル」もございます)

 (2) 構造用としてご検討の場合、建物の大きさ(延べ床面積300㎡超か以下か)で

    「超」なら「CLT36」を、「以下」なら「Jパネル36」をご検討ください。

    ただし、「以下」でも、公共物件など、JAS規格を必要とするものは

    「CLT36」でのご検討が必要な場合もあります。

 (3) ご判断に迷われる場合は、弊社にお見積りをご依頼いただき、金額確認した

    うえでご検討されることをお勧めいたします。

 

上記(2)で構造用としてご検討される場合は、「CLT36」のJAS規格と、「Jパネル36」のAQ認証にかかる以下の表もご参考にしてください。

 

 

2.商品共通の性能・性質と、それぞれ特有の性能・性質

 

「Jパネル36」「CLT36」共通した性能・性質は、以下のとおりです。

 

◯「人の手で持ち運ぶことができる」

  ⇒ 施工性が良い、現場での取り回しが良い

  ⇒ あの痛い木の“ 棘トゲ(しばり)” が手に刺さらない!

◯ 厚36mm 3層3プライだけど、同じ板面の大きさの構造用合板厚28mmよりも軽い!

  ⇒ 接着層の数が少ない→ 接着剤の使用量が圧倒的に少ないため

    (スギ厚36ミリの目安=910×1820サイズで約24kg、 1000×2000サイズで約28kg)

〇構造用合板とくらべ、環境への負荷が少ない

  ⇒ 構造用合板→ ホルムアルデヒド系の「フェノール樹脂系接着剤」など

    Jパネル・CLT36 → 非ホルムアルデヒド系の「水性高分子-イソシアネート系樹脂接着剤」

◯構造用合板とくらべ、室内の調湿性能が高い!

  ⇒ 1層1プライあたりの厚さが「数mmのベニヤ」と「12mmのラミナ」の吸湿性の違いによる

◯構造用合板とくらべ、見た目が良い!

  ⇒ CLT はラミナ(挽き板)、合板はベニヤ(ロータリーレース単板)を原材料としている

  ⇒ CLTは、意匠性が高い、木目が美しい、ムクの木材に限りなく近いエンジニアードウッド

◯ やさしい木の香りがする!

 

 

また、共通した性能・性質として、「木造軸組工法」でつかえる、という点がありますが、

その内容として異なる点もあります。

(共通点)

〇「木造軸組工法」でつかえる

  ⇒ 建築設計者、施工者、木材建材卸売業者のみなさまになじみやすい

  ⇒ 汎用性が高い→ プレカット工場の合板加工機でプレカット加工可能(注:加工不可の機種もあります)

(異なる点)

「CLT36」延べ床面積300㎡超の木造軸組工法における活用が可能です。

「Jパネル36」~床構面・屋根構面の評定を受けており、木造軸組工法(延べ床面積300㎡以下)において厚物構造用合板(厚28㎜、24㎜)と同じように使用できます。

 

 

また、「Jパネル」 「CLT」それぞれに特有な性能・性質として、次のような点があります。

 

「Jパネル」

造作用途として、押入れの中段、階段の踏板、棚板、カウンター、天板、家具類等、さまざまなところに使用できます

「CLT」

厚さで最大90㎜(30㎜×3層)まで対応できます

 

 

 

3.ご利用時の注意点

 

両商品、共通の注意点は以下のとおりです。

 

●保管の際の注意点

 ・直射日光のあたる場所や水がかかりやすい箇所、湿気が多い箇所での保管は避けて下さい

 ・すぐに使用しない場合は水平な場所に梱包を外さないで保管をして下さい。

  壁への立てかけは反り・キズの原因となります。

 ・季節や現場の状況(環境の差)により、反り・割れが発生する場合がございます

 

●施工の際の注意点

 ・Jパネル、CLTは自然素材ですの1枚づつ表情が異なります

  貼り始める前に色・柄のバランスを考えて施工してください。

 ・雨がかかる場所、多湿の場所への使用は避けて下さい

 ・継続的に過乾燥になる箇所への使用はご注意ください。

 

両商品の特徴である、自然素材としての雰囲気を楽しめるよう注意点をお守りいただきながら、ご使用ください。

 

ご不明な点がございましたら、「よくあるご質問」コーナーもご参照ください。

 

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